海外出産 NZ編
プロフィールにも記載していますが、私は長女をNZで、次女をイギリスでそれぞれ妊娠し出産しています。
5年前の事なので今は事情が違う可能性もありますが、今回はウェリントン在住時のNZ出産にまつわる経験を記事にしてみました。
NZの母子手帳は妊娠時(左)と出産後(右)の2種類
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NZでの出産にかかる費用
NZは公立利用であれば医療費無料なので、無痛分娩でも水中出産でも自宅出産でも基本無料です。
自分の希望する出産スタイルを重視してもらえます。
私は長女出産の際には無痛分娩を希望し、結果、緊急帝王切開にて出産しました。
子供用品以外で出産にかかった費用は、エコーの写真プリントアウト代金と映像データ代金の合計数十ドルのみでした。
これらも希望しなければ、入院費はもちろん妊娠中から出産後の処方薬やビタミン剤含め無料で出産できると思います。
NZにも私立病院はありますが、こちらは費用がかかりますのでご注意下さい!
助産師制度
NZは妊娠したら自分で助産師を探します。ネット経由でも友達伝いでも、いいなと思った助産師を見つけたら自分から連絡してアポイントを取ります。
人気の助産師さんは受持ちが何人も重なると受けてもらえないので注意が必要です。
合わないなと思ったら途中でチェンジももちろんできますが、また一から自分で探すことになります。
私は運良く日本在住歴のある日本語可能なNZ人の助産師さんが近くに住んでいたので、最初から最後までその方にお願いしました。
私の場合、検診はエコーや血液検査以外は毎回自宅に助産師さんが来てくれて行いました。
毎回小一時間程検診しつつ、じっくり知りたいことも不安に思っていることも聞けるし、エコーを増やしたいなどの希望も聞いてくれて手配もしてくれたので本当に助かりました。
出産
長女はお腹の中が好きだったようで、予定日を過ぎても全く出産の兆候が現れず、41週4日に促進剤を使用し出産することになりました。
入院する病院で助産師さんと待ち合わせし、そこからは生まれるまで出産に付き添ってくれたのもすごく心強かったです。
正直、主人の付き添いよりも安心でした。
確か子宮口が4cm開いたぐらいで麻酔投与が始まったと記憶しています。
陣痛の痛みに耐えながら色々処置してもらったのを覚えていますが、麻酔がききはじめてからは陣痛の痛みはもちろん、お腹の重さも全く感じず正に天国でした。
麻酔投与は手元でナースコールのようなボタンで自分で調節できるようになっていました。「1時間に2プッシュまで!」と麻酔医に言われて痛みを自分でコントロールしながら子宮口が最大になるのを助産師や主人と談笑しながら待ちます。
しかしいくら待っても子宮口が7cm以上開かず血尿が出始めた為、担当医判断で急遽緊急帝王切開となり長女を出産しました。
4キロ越えの大きな赤子だったので「あなたの体格からして、これじゃあ出てこないわよ!」と手術室で女医に言われたのを覚えています。
早朝7時30分に病院に入り、
陣痛が始まりだしたのがお昼すぎ。
夕方16時頃に麻酔投与を開始し、
帝王切開が決まったのが日をまたいだ翌午前1時30分。
手術室に入ったのが午前2時で、
長女が生まれたのは午前2時15分でした。
まあね、手術室入る前から麻酔はきいてるわけで、サクッと切って、パッと出た感じであっという間でしたw
出産直後の長女
しかし出産してすぐに異変が起こります。
麻酔がききすぎて全身が激しくガタガタと震えだしたのです。Skin-to-skin(カンガルーケア)をする予定でしたが、そんな状態で赤子を抱けるはずもなく、震えが収まるまで数時間処置室で様子見。
震えがおさまった早朝、病室に移動しました。
助産師さんは主人と供に手術室内にも付き添ってくれて、私が処置室に入った後で帰宅されたと思います。
快適な入院生活
病室には生まれたての赤子ももう隣に来ます。
と言うことは休む間もなく育児が始まります。
お手伝いの家族はいなかったし、私は丸一日寝ていない&術後でチューブも色々付いていてまだ動けないので、赤子が泣いたら主人対応なのにその主人は眠気の限界だと言って自宅帰宅中💢💢💨
小脇に生まれたての赤子を抱えながら、主人が戻ってくるまでウトウトしていたように思います。
病室は二人部屋でしたが運良く隣がおらず、気を使うこともなくゆったり過ごせました。
病室の入口ドア前に専用のシャワー室とトイレがありましたし、小さな洗面所は病室についていたので不満は全くありませんでした。あとNZの真夏に出産したのですが24時間エアコンも効いていてこれまた快適でした。
術後翌日には動き始め、産後ハイなのか何なのか、看護師に休みなさい!と言われるぐらいとにかく良く動いてました。
おっぱいがすぐ出なかったのと、長女の体重変動が芳しくなく、結局NZでは長めの5日入院となりました。
ちなみに病院食は何種類かあるメニューの中から自分で選べるスタイルでした。
知り合いからはまずいとの事前情報でしたが、私は毎食美味しく頂き病院食は楽しみでした🍛
朝食時にランチメニューの紙が配られて、食器を下げるときに紙も回収されていく感じです。同じように昼食時に夕食を、夕食時に翌日の朝食を選んでたと思います。あと食事の量も少なめ、普通、多めから選べました。
紅茶やコーヒー☕、ビスケット🍪やトースト🍞は病棟の廊下にお茶スペースと冷蔵庫が用意されていて、24時間好きな時に自由に飲んだり食べたりできるようになっていました。
NZは出産後病院に留まるか、産後専門のケアセンターに移るか自分で決められます。
自宅からは病院の方が近かったのと、術後すぐに自分達の車で生まれたての赤子を連れてケアセンターまでの移動はしたくなかったので私は利用しませんでした。
退院後
入院中も私の助産師さんは様子を見に来ましたし、退院後1週間は毎日1時間ほど自宅にきてくれました。その後は週1で産後1ヶ月半ぐらいまで自宅検診がありました。
両親教室でも習いましたが、赤子のお風呂の入れ方を再度教わりながら一緒に入れてくれたり、私の産後の体調回復も色々アドバイスを頂きました。
初めての出産と育児にこれは本当にありがたく、安心感が半端なかったです。
ちなみにNZもイギリスも産後すぐに産湯に入れません。なので赤子はタオル等でふかれるだけなのですが、産後1週間ぐらいは入れる必要ないといわれてビックリ仰天でした😳
髪の毛は多少ベッタリしてましたが、不思議なことに全然臭くならなかったです👶
胎盤を持ち帰る習慣
NZにはマオリの風習で胎盤を自宅に持ち帰り、庭に苗木と一緒に植えるというビックリ仰天な習慣があります。
実際私も病院で胎盤を持って帰りたいかどうか聞かれました。
我が家は主人と義母の希望で持ち帰りをしました。
出産後病室に戻ってしばらくしたら、小さめのホールケーキが入るぐらいの透明なプラスチックケースに入った胎盤が、テイクアウトの食事のように白いビニール袋に入れられて「はい、じゃあこれね」と当たり前のように運ばれてきました🤣
主人に持ち帰ってもらって冷凍保存していましたが、私達は産後すぐイギリスに引っ越しが決まったので冷凍胎盤は義母に託し、しばらくしてから義母宅の庭に薔薇の苗🌹と一緒に植えてくれたそうです。
ちなみに、へその緒はNZでもイギリスでも手術前に自ら希望してもらいました。随分驚かれましたが、日本の習慣だと説明したら納得してくれました😊
乾燥させてから日本から送ってもらったへその緒入れの箱に入れて保管しています✨
ベビー用品の無料レンタルサービス
こちらは助産師さんに教えて頂いたサービス機関です。
出産後1か月半後に我が家はイギリスへ引っ越し予定でしたので、できるだけ大きな赤ちゃん用品は買いたくありませんでした。
そこで大変助かったのがこのサービスです。
赤ちゃんの月齢に合わせた衣類、おむつ替えマットやベビーベッドなどが無料で貸し出し可能でした。すごいのは家具以外の衣類系は欲しいものがあればそのままもらえてしまうこと!必要のないものを返却して、また次の月齢の洋服類が借りれます。運がよければ月齢にあったおむつももらえたりします!
色んな方々の寄付によるものなので様々な国のベビー服があって楽しかったです☺
うちはリビングに置くモーゼスバスケットと新生児の衣類を利用しました。
こちらで頂いたパッチワークのおむつ替えマットは今も愛用中です♬
まとめ
実は私は日本で里帰り出産予定でした。
余裕を持ってするはずだった退職が、出産前まで辞められずNZでの出産となりました。
でも結果NZで出産して本当に良かったと思いますし、出産に携わってくれた人々もみんなフレンドリーで親切でとても満足しています。
そして実際経験してみて、NZの助産師制度は本当に素晴らしいと思いました。
こちらではあまりしないようですが、入院中にまだ術後の痛みが強いなか、おっぱいもまだうまく出ず、夜泣きが止まらない娘を泣きながらあやしていたら、夜勤の看護師さんが私がしっかり眠れるようにとナース室で長女を預かってくれたりもしました。
また、病院勤務の助産師さんが夜中にお腹が空いてないか気をかけてくれて、紅茶とトーストを持ってきてくれたこともあります。
私は本当に運がよかったのだと今考えても思います。
しかし、良い助産師と病院にうまく巡り合えなかった場合は苦労するかもしれません。
実際友人達の中には、助産師が不親切で意見が合わなかった、入院中にスタッフに手伝いをお願いしても後回しにされて結局手伝ってもらえなかったなどツラい経験をした人達もいます。もうこればっかりは病院選びと運任せになるかもしれません。
私も妊娠時は沢山の出産体験談やネット情報を読み漁りましたし、異国での妊娠&初産の不安は手に取るようにわかります。
今後NZで出産を希望されている方、されるご予定の方々に少しでもこの記事が役立てば幸いです😊
最後まで読んで下さった方、お付き合い頂きありがとうございました🤗
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山形県民オススメの山形の美味しいもの達です💖
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